盲学校教師のための音声触図教材作成支援ツール
Authoring Tool of Tactile Graphics with Explanation in Voice
for Teachers of Schools for the Blind

ツールの概要

 盲学校教育における図形や地図などの学習では触図が使用されますが、文字情報が点字で記載されるため、スペース上の制約から略記法が使われ、別冊の解説書が必要になるなど、扱いが極めて不便でした。そこで、文字の内容を音声で案内する音声触図システムを用いて、日本地図や経絡経穴図のような汎用性の高い内容については教材コンテンツ自身を作成すると共に、盲学校周りの地図や自作の補助教材のような汎用性の低い教材に対しては盲学校教師が自分で簡単に音声触図を作成できるツールを作成しました。具体的にはインターネットからダウンロードした図や手書き教材をスキャンした図から、画像処理を用いて半自動的に触図を作成するツールと、それらの図を下絵として画面に表示し、その上に線や円を書き込んで触図を作成するツールです。その結果、多くの盲学校教師が比較的簡単に音声触図教材を作れることが確認されました。

 取扱説明書ソース・プログラム実行プログラム作成済教材(日本地図・経絡経穴図)をダウンロードしたい方はダウンロードの手引きのページへお進みください。

 またシステムのコンセプトについては、2012年1月28日に名古屋工業大学で開催された電子情報通信学会福祉情報工学研究会での発表をご参照ください。

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