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スタートからゴールまでユーザがポインティングデバイスを動かした所要時間を比較し,どのデバイスを使えば最も速くゴールまでたどり着けるかということを求める. 時間比較だけでは,デバイスの正確性を計ることができないため,デバイスごとの成功率も算出した. デバイスごとにどれだけばらつきがあるかを示すために,今回実験で使用したマウス,トラックボール,タブレット,タッチパッドの順に縦方向の動きに関する標準偏差を表示する.
○マウス ○トラックボール ○タブレット ○タッチパッド 5人ともマウス,トラックボール,タブレットはタッチパッドに較べて所要時間は速いと考えられる.また,マウス,トラックボール,タブレットについては学習が進むにつれ所要時間は徐々に短くなり,最後の2回(7回目,8回目)にはほぼ一定の値になっており安定してきていることから,学習が完了したと考えられる.タッチパッドについては最後まで5人とも所要時間が安定しないことから学習が完了してないと考えられる. ○マウス⇒96.3% ○トラックボール⇒99.0% ○タブレット⇒98.3% ○タッチパッド⇒92.0% 4つのデバイスの成功率を比較したところ,トラックボール,マウス,タブレット,タッチパッドの順になった.トラックボールは指だけを動かすので,クリックした時にデバイスを間違えて動かしてしまうおそれがないことから成功率が高いと考えられる.マウスは腕全体を動かすため,指を動かすよりも力を必要とする.そのため,トラックボールよりは成功率は低くなるが,他の2つの機器よりも成功率が高くなったと考えられる.タブレットはクリックしたときに指の力でデバイスを動かしてしまうおそれがあることから成功率が低くなったと考えられる.タッチパッドは指で動かしてクリックするまでの間で指が動いてしまい,間違ったポインタの所でクリックしてしまうことから成功率が低くなったと考えられる. ○マウス ○トラックボール ○タブレット ○タッチパッド イメージ図 平均線に近い中央線で操作ができているポインティングデバイスは,マウス,トラックボール,タッチパッド,タブレットの順という結果になった.標準偏差は,トラックボール,タブレット,タッチパッド,マウスという順という結果になった.以上より中央線付近で動かしやすいのは,トラックボールであるという結果になった. |
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