2007年度卒業研究マルチスイッチデバイスによるリアルタイム音声出力システム
新しいコミュニケーションのカタチ。

本研究のデバイス開発にあたって、ソフトウェアとハードウェアの2つの側面からアプローチを行いました。
デバイスのシステムは、JAVAを使うことで将来の拡張性やマルチプラットフォームによる小型端末への移行も考慮しています。



ソフトウェアの構成



ソフトウェアは、大きくわけて以下の4つの部分から構成されています。

@入力状態取得・識別部
A音声出力部
Bキュー
C符号変換部

「入力状態取得・識別部」と「音声出力部」、この2つの部分がシステムの要です。
この2つは、ともに独立したスレッドで、無限ループと状態遷移によって常に処理を行っています。そして、両スレッドをキューが橋渡ししています。

ユーザが入力したボタンの状態は、「入力状態取得・識別部」で読み取られます。ここで、入力状態は、一度2桁の16進数で表現されます。2桁目が右手、1桁目が左手の入力状態を表しています。これは、各ボタンに16進数が割り当てられているためです。
例えば、左手は親指から順に、1bit目・2bit目・3bit目・4bit目、右手も同様に、5bit目・6bit目・7bit目・8bit目という具合です。ボタンの状態は、これらの数字の合計で表現されます。ちなみに、何も押されていない状態は、0であらわされます。

さて、この内部符号(:16進数で表されたボタン状態)は、1文字ごとに「キュー」に格納されます。一方、音声出力部では、キュー内にデータが格納されていることを確認すると、デキューを行い、内部符号を受け取ります。そのあと、16進数である内部符号を、符号変換部を使って変換し対応する文字を取得します。あとは、その文字の音声ファイルを再生するだけです。

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