卒業論文
             2007年度卒業
              長松 宏樹
  『実時間音声出力システムのための指スイッチ・インタフェースの試作』


【目次】

概要
研究目的
試作したシステムの特徴
操作の流れ
結論


【概要】

  声帯ポリープ切除などにより一時的に発声を禁じられる人がいる。
 また精神的原因が引き金となり、声が嗄れ、時には失声してしまう人もいる。
 これらの例のような発声障害者には会話をするのにバリアが存在する。
  そこで、入力しやすく、リアルタイム性に優れた音声出力装置の必要性が求められている。
 そのため、発声障害者のための指スイッチを使った音声出力システムのインタフェースを試作した。


【研究目的】

  発声障害者の会話の手段は主に手話・文字盤・筆談・トーキングエイドである。

    しかし・・・
  手話・文字盤・筆談・トーキングエイドは、健常者と会話することには適していない。

    そのため・・・
  リアルタイムに音声を出力できるものが必要である!!

    そこで・・・

 ★パートナーの山口類氏は、指スイッチによる
  リアルタイム音声出力を試作する。

 ★長松は、山口氏の作成した音声出力システムと
  利用者とのインタフェースを試作し、使いやすいシステムを目指す。


【試作したシステムの特徴】

 本システムの特徴は以下の2点である。

  (1)入力しやすく、覚えやすい符号表の利用
  (2)アクセント付与の機能


  本研究では、ユーザーフレンドリーなものを試作するため
 50音の入力、濁音や拗音の入力を、簡単で、覚えやすいものにする事で
 ユーザーフレンドリーなシステムを目指した。
  また、アクセントを付与する方法として、文字とアクセント記号を入力することによって
 自動的に声の高さが決定され、出力されるものにする事で
 リアルタイム性に優れたシステムを目指した。


【操作の流れ】



            システム起動
               ↓
        符号表を基にした数値の入力
               ↓
           文字と音声の出力

       以上の繰り返しで、文を作成する。


                    符号表


【結論】

  試作したシステムの特徴である

   (1)入力しやすく、覚えやすい符号表を利用すること
   (2)アクセント付与の機能を作成

 以上の2点を実現することによって
 入力しやすく覚えやすく、リアルタイム性に優れたシステムを作成した。
  今後は、試作したシステムの評価を行うことにより
 ユーザーフレンドリーなシステムを、さらに追求する必要性があると考えている。

情報バリアフリー研究室