日本には脊髄損傷者が10万人おり、そのなかでもマウススティックユーザとなりうるC4程度の頸髄損傷者は約1万人いると言われている。この1万人という数はとても少ないと感じられるかもしれないが、C4程度の頸髄損傷者にとって、マウススティック以外の代替手段が少ないことやパソコンが重要なコミュニケーション手段であることから、マウススティックの操作精度を明らかにするということはとても重要であると考えられる。 そこで本研究では、マウススティックユーザのパソコン利用、特にキーボード入力に注目しマウススティックの操作精度を測定すると共に、マウススティック入力に特化したキーボードモデルの提案を行う。 |