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□■□Contens□■□ 概要 / 背景と目的 / システムについて / 実行画面と操作方法 / まとめ |
□■□概要□■□ |
□■□背景と目的□■□ 情報技術を使いこなせる人と使いこなせない人との差は日常生活の中でも顕著に現れ始めている。その一例としてデジカメでのプリント選別ができない、Yahooオークションによる低価格での物品の購入ができない、ネットユーザとの情報量の差から来る不利益といった具合である。その中でも様々なアプリケーションやシステムの利用の是非でも、日常での便利さは大きく変わってくる。 現状として、これらのアプリケーション等はインストール方法やダウンロードの方法をWeb上で公開しているケースが多い。しかし、情報に関する知識量や専門用語への知識が無いと理解が困難でアプリケーションを使いこなすことも出来ない。こういった便利な機能を知ってもらい利用してもらえるように、本研究ではWeb閲覧支援ツールによって専門用語における理解の妨げを軽減し、情報能力の差から起きる日常生活でのディジタルディバイドの緩和に努めた。 また、1992年からこの日本マニュアルコンテストというのが実施されているが、募集項目として紙媒体の冊子マニュアルやPDFファイル形式の電子マニュアルとして挙げていた。しかし、近年Web上で公開されている取扱説明情報をWebマニュアルと考えて日本マニュアルコンテストの募集項目として検討しており、2006年から準備段階としてWebマニュアルの募集を開始している。これに伴って企業規模でHTML形式の取扱説明書の研究や取り組みが始まっていくことが期待される。今後HTML形式の取扱説明書が主流になっていけば、HTML形式のWeb閲覧を支援する本研究の活躍の場はより拡大されるのではと考えている。 |
□■□システムについて□■□ 本システムはVisual Basic .NETを用いて、HPの閲覧支援をするシステムである。ユーザがシステムを起動して説明文付加の変換をしたいURLを入力し実行することでローカルディスク上に保存して変換して再表示させることができる。Internet Explore(以下IE)によって再表示されたHTMLファイル上に存在する専門用語などを、登録された単語リストに記載された説明文からalt属性で出力させる。
一連の流れとしては、ユーザがシステムを実行することでプログラム部では入力されたURLを文字列として受け取る。そして、WebサーバからHTMLファイルをダウンロードしてローカルディスク上に保存する。保存されたHTMLファイルを説明文が登録された単語リスト(csvファイル)から参照しながら書き換え処理を行っていく。書き換えられたHTMLファイルを再度ローカルディスク上に上書きして、IEブラウザを起動させ書き換えたHTMLファイルをユーザに再表示させるという流れになる。 |
□■□実行画面と操作方法□■□ 2.履歴ボタンを押すことでリストボックスの中にURLテキストボックスに書き込まれた最新履歴が5件まで表示される。このリストボックスにある履歴からURLを選択すると左のURLテキストボックスにコピーされる。なお、履歴は5件までしか受け付けていないので5件以上のURLの入力があった場合は最古の履歴から消されていく。また、履歴の重複を防ぐ為に履歴機能を利用した場合は最新履歴には上書きされない仕様になっている。 3.クリアボタンを押すことでURLテキストボックスに書き込まれた入力をクリアする。このクリアボタンを押した時点で入力モードで再度入力を受け付けるようにしている。
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□■□まとめ□■□ web上に氾濫する技術用語や難しい単語は初心者にとって情報に対しての抵抗になっている。本研究では、これらの技術用語や難しい単語に対して説明文を付加し、Web閲覧支援ツールを試作した。またcsvファイル形式の単語リストと連携を可能にし、単語リストに追加するだけでヒットする単語数は増加する。 今後の課題としてはツール上からのcsvファイル形式の単語リストを編集可能にすること。そして、より多くのサイトで汎用性を高めることが挙げられる。本研究が初心者のweb閲覧の支援になれば幸いである。 |
□■□リンク□■□
●立命館大学 ●立命館大学 情報理工学部 ●情報バリアフリー研究室(教員) ●情報バリアフリー研究室(学生) |