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![]() ●研究の概要 ●触地図とは? ●触地図の問題点 ●試作したシステム ●まとめ ●まとめ ●リンク | ||||
![]() 今日,ユニバーサルデザインの影響で,最近,視覚障害者の人のために至るところに点字が貼 ![]() ![]() 触図とは,視覚障害者のために紙などに凸をつけて触覚的に理解することができる図のことで ある.よく使われているのは,点字のような点を輪郭に沿って打ち出すことにより,図の輪郭を 表現する.このような触図の中でも地図を表現したものを触地図という . 図:触地図 ※東点編集部編:新版日本地図 点図編 第4巻 近畿地方,社会福祉法人東京点字出版所(1995). より引用 ![]() ![]() 触地図の問題点としては,大きく2つある.
視覚障害者のためのものであるため,点字が使われている.しかし,序論で述べたように,目
2.都市名などが省略されている 触地図では,地名が長い場合,地図の輪郭に重なる可能性があるため,できるだけ省略して表 現されている.このため,知りたい地域の予備知識がないと全く理解できない. ![]() ![]() 触地図での問題点を解決するために,タッチパネルに触地図を貼り付けて,押した場所を音 声で返すシステムを提案し,試作した. 貼り付ける触地図には,通常点字貼り付けてあるが,試作したシステムで用いる触地図は, 押した場所を音声で返すため,また触地図の形を分かりやすく捉えられるようにするために点 字を打ちこんでいない. この試作したシステムでは,起動アプリケーションを使用することにより,システムを起動 し,音声案内に従い知りたい地図をテンキーを操作することによって選ぶ仕様となっている. これは,視覚障害者の方がマウス操作を行うのが困難であるためである.また,本研究では, タッチパネル機能のついたノートパソコンを使用した.その際通常の使用方法で使用すると触 地図を触る際,キーボードが邪魔になるのでノートパソコンを90度回転させている. 図:試作した触地図 図:本システムの実行したときの外観 ![]() ![]() 点字を読むことのできない視覚障害者が触地図を読み取ることができるように,タッチパネル パソコンと点図で作成された触地図を用いることで触ったところが音声で返されるシステムを試 作した.この試作したシステムを用いることで点字を読むことのできない視覚障害者でも,知り たい位置を押すと音声が流れるので地図でどの場所が何市なのかを理解することが可能となった. また,点字を読むことのできる視覚障害者でも点字が入っていない触地図を用いているため,地 図の輪郭を捉えやすく,頭の中で地図をイメージしやすいことが分かった. しかし,地図をシステム上で切り替えることはできても,その地図に対応する触地図を探すこ とが,視覚障害者一人では行えないため,介助者が必要となってしまうという問題を得た.この 問題を解決すると共に多くの視覚障害者の人に評価試験を行いシステムを改善していく必要があ る. ![]() ![]() ●立命館大学 ●立命館大学 情報理工学部 ●情報バリアフリー研究室(教員) ●情報バリアフリー研究室(学生) ![]() | ||||
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