“福祉用具”を案内する
 システムを試作
 2003’卒業研究
 3次元表示による福祉用具案内システム
目次
  第一章 はじめに
  第二章 研究の背景と目的
  第三章 システムの特長.
  第四章 評価
  
第五章 おわりに

  

第一章 はじめに

 「心身の機能が低下し日常生活を営むのに支障がある要介護者等の日常生活上の便宜を図るための用具」 と 1993年に施行された福祉用具法では定義されている。
   
             


第二章 研究の背景と目的

 日本では人口の高齢化が進み、寝たきりなど介護を必要とする高齢者や、核家族の数増加している。
それに伴い、家庭介護力が低下してきており、福祉用具による技術的支援が必要となってきている。
また、Webブラウザを介して福祉用具を案内する既存システムは存在するが、カテゴリ分けが
不十分であったり、機器の説明が不足している。
 これらの問題を解決するために、既存システムよりもよりわかりやすくユーザに適合した福祉用具を
案内するため、本研究では「3次元表示を用いた福祉用具案内システム」を試作した。

第三章 システムの特長
   (@) カテゴリ分けの工夫
       >   「使用目的を明確にすること」と 「本人の能力を把握し、使用方法を確認する」 
            の二点に配慮しカテゴリ分けを行った。
            生活の場面→困難な動作→福祉用具案内といった流れでカテゴリ分けを行った。

   (A) 自助具の3次元表示
       >既存システムは、アニメーションや二次元の写真で案内していた。
         しかし、福祉用具は馴染みが無いものが多いので、本研究では
         3Dmedia株式会社の3DM-Modelerを使用し、福祉用具を3次元化表示させた。
         
   (B)  Webアクセシビリティ、ユーザビリティへの配慮

        

 本システムでWebアクセシビリティ、ユーザビリティへ配慮した点は上の図で示した。
@alt属性で代替テキスト付加
   >ホームページリーダーにかけたとき、読まれるようにalt属性を付加した。
A重要なカテゴリは上部に配置
   >縦スクロールしなくても、見えるようにした。
B配色
   >色覚異常、障害者や高齢者にも見えやすくするため、コントラストは高めに設定した。



第四章 評価


     
1. 操作性
     2.レイアウト
     3.カテゴリ分け

     1.3Dの操作説明
        改善→専門、カタカナ用語を使用しない
     2.製品の説明方法
        改善→ユーザの視点で機器の説明


第五章 おわりに
 
  今後の課題は、案内する対象の拡大が挙げられる。
 これにより、案内する福祉用具の種類が増え、よりつかいやすい
 システムになり、高齢者や障害者の生活も豊かになるだろうと考える。