・研究目的
・サインについて
・評価試験
・評価次元
・シミュレーションソフトの内容
・タッチパネルの利用
・シミュレーションソフトの流れ
・被験者
本研究はシミュレーションソフトを使い反応時間を数値であらわすことにより、”わかりやすい”というものを客観的に示した。
1:高齢化社会、国際社会と言われる現代の時代背景を踏まえると、生活にかかわるサインにはわかりづらいものが多いのではないかという疑問が生じたこと。
2:誰にでもよりよいものをという”ユニバーサルデザイン”の考えのもとに”わかりやすい”とは何なのか調査する。そのことで、自分の視野が広げられると考える。
標識等の形は、第一に視覚に入るものとして重要とされ、目立つことが1番の目的。
人間の視覚に訴えやすい色。
色は人間の心理的意味を持つ。
今回の最大の目標である”わかりやすい”を数値として出せるような、シミュレーションソフトを作成した。
色が他のボタンと違うことでの反応時間の変化。
ボタンの大きさが変化することで反応時間の変化。
英語表記、漢字表記、ひらがな表記をする。
実社会に存在するもの、自作記号。
実生活でよく見かけるシチュエーションにするため、エレベーターの開閉ボタン、テレビ等のリモコンの電源ボタンに対する反応時間を調査できる。
今回作成したシミュレーションソフトは、ゲームということで評価試験を行うために作成した。内容は8階建てビルに入り、それぞれの部屋の条件をクリアしてもらうものである。それぞれの階のクリア条件を満たすとエレベーターの部屋に進み、それに乗って次の階へ進んでもらう。それぞれの部屋のクリアする時間を計ることで、サイン/シンボルの反応時間を測定する。
1階 |
テレビの部屋 |
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エレベーター |
2階 |
ビデオの部屋 |
CD/MDの部屋 |
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エレベーター |
3階 |
SkyPerfectTVの部屋 |
CD/MDの部屋 |
エレベーター |
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4階 |
テレビの部屋 |
CD/MDの部屋 |
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エレベーター |
5階 |
ビデオの部屋 |
テレビの部屋 |
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エレベーター |
6階 |
ビデオの部屋 |
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エレベーター |
7階 |
CD/MDの部屋 |
SkyPerfectTVの部屋 |
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エレベーター |
8階 |
テレビの部屋 |
ビデオの部屋 |
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エレベーター |
部屋数 |
15部屋 |
エレベーター |
8フロア |
マウスでは、ボタンの配置によって、ポイントの移動時間が異なってしまう。それを防ぎより条件を均一にするためにタッチパネルを用いた。
1)リモコンの反応時間を調べるときの流れ
・・・・このような流れで、4つのパターンのリモコンが合計で15部屋存在する。
2)エレベーターの反応時間を調べるときの流れ
・・・・このような流れで、9つのエレベーターが存在する。
今回の評価試験ではユニバーサルデザインの考えのもと、高齢者の方にも評価試験にご協力いただいた。
学生層 | 23名 |
高齢者層 | 5名 |
選択する範囲のボタン数が多くなるにつれて、色の有用性が高くなる。
上の@〜Cまでの平均反応時間
@2.5秒
A2.2秒
B3.2秒
C2.1秒
学生層には問題なく思われるものでも、高齢層にとって大きなバリアになっている。
上のそれぞれの平均反応時間
漢字:学生層・・・1.9秒 高齢層・・・3.1秒
英語:学生層・・・1.3秒 高齢層・・・5.1秒
今回はわかりづらい漢字表記があった。そのためにひらがな表記の有用性が確かめられた。今後、小さな子供にでもわかるように必要になるものではないのか。