東 裕之(2003年度) 卒業論文
「各種ポインティングデバイスの使いやすさ比較評価」


本ページの内容

1.目的
2.概要
3.結論
4.卒業論文目次
5.入力機器
6.入力速度評価測定用プログラム
7.被験者
8.参考資料(アンケート用紙、評価実験結果、アンケート結果)


1.目的

高齢者、障害者、そして健常若年者にとってどのようなポインティングデバイスが
使いやすいのか、様々なポインティングデバイスを利用してどう感じるのか調査す
ることを目的とし研究をおこなった。


2.概要
入力速度評価測定用プログラムの試作
使いやすいとされる入力機器、マウス、トラックボール、タブレット、タッチ
  パッド、タッチパネルを選択

そのプログラムを使い高齢者、障害者、健常若年者に対し、ポインティングデ
  バイスの比較評価実験の実施


3.結論
健常若年者は高齢者、障害者と比較するとタッチパネルを利用するメリットが
  少ない。タッチパッドの使いにくさが明らかになった。

高齢者は、タッチパネルが最も使いやすいポインティングデバイスであること
  が明らかになった。

障害者は、個々の障害によって使いやすいポインティングデバイスが違うこと
  がわかった。


4.卒業論文目次



5.入力機器
      
     マウス       トラックボール       タブレット
               
             タッチパッド                     タッチパネル

マウス(製造元 : マイクロソフト株式会社URL:http://www.microsoft.com/japan/hardware/mouse/wi_optical.asp)

トラックボール(製造元 : 株式会社ロジクール URL : http://www.logicool.jp)

タブレット(製造元 : 株式会社ワコム URL:https://tablet.wacom.co.jp/wacomdirect/favo/details/f-510usb_wo.html)



6.入力速度評価測定用プログラム

8つの黒い画像の中央にある開始ボタンを押すと、開始ボタンがバスケットゴール画像に変わり、8つの黒い画像のうち1つがランダムで☆が表示される☆をクリックすれば赤丸のついた☆に変わり、スコアに1が足される。そしてバスケットゴールをクリックすると音が鳴り、また8つの黒い画像のうち1つがランダムで☆が表示される。

30秒間繰り返し、ゲームが終了した時点でスコアが5位までに入れば「ありがとうございました!!」「ランキングされました」が表示される。5回しかしてもらわないので5位までに入らないことはないが、もし6回した場合は「ランキングされました!」は表示されない。OK」ボタンをクリックすると、「ありがとうございました!!」は消える。そしてスコアと名前などが入力できるランキング表が表示される。「OK」ボタンをクリックするとランキング表が消え、始めに戻る。一番高いスコアは、ゲーム画面上のハイスコアの部分に表示される。



ゲーム画面の左上のゲーム(G)をクリックすると、中止(T)、ランキング(R)、ランキング消去、終了(X)が表示される。

中止(T)はプログラムの中止処理を行う。ランキング(R)をクリックするとランキング表が表示される(入力はできない)。ランキング消去をクリックするとランキング表のランキングデータが初期化され、5つとも「0点 名前無し」と表示される。ゲーム画面のハイスコアも初期化され、0になる。終了(X)をクリックするとゲーム画面が消える。



7.被験者

高齢者10名

男性 女性
80代 1名 0名
70代 4名 4名
60代 0名 1名

障害者7名

障害者@ 男性 38歳 脳性小児マヒ
障害者A 43歳 脳性小児マヒ、右上肢機能障害、視力弱い
障害者B 43歳 脳性マヒ、両上肢かなりの障害、
45歳 マウスも小さいもののみ使用可
障害者C 脳性小児マヒ、キーボードは右手のみで操作
障害者D 49歳 脳性マヒ、左手はshiftキー等のみ
障害者E 54歳 脳性小児マヒ、両上肢機能障害、両下肢機能全廃
障害者F 女性 32歳 頭蓋骨損傷による両下肢まひ、右上肢機能障害、
左上肢機能障害、視野欠損1/2以上、言語困難

健常若年者8名

男性 女性
20代 6名 2名

8.参考資料
アンケート用紙
実験結果
アンケート結果の詳細